まねきねこ
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簿記ブロガー
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簿記をつまらないと感じている人に、簿記の楽しさを知り楽しく学んでほしい。ブログを通じて簿記の深く楽しい理解を助けることを目指している。

完全未経験から2ヶ月の独学で簿記2級を取得。

大学1年生から大学院2年生までの6年間に、小学4年生から高校2年生まで約30人ほどの生徒に対して国語、算数、数学、英語、理科を指導した実績あり。

簿記3級

【決算整理③】売上原価の算出をふくしままさゆき先生の動画で深く理解しよう!

ふくしままさゆき先生11_アイキャッチ
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こんにちは。まねきねこ(@lucky_cat_037)です。

この記事では、簿記YouTube界で不動の地位を確立されているふくしままさゆき先生(@boki_law)が決算整理仕訳第三弾として解説されている動画について、僕の独断と偏見で重要ポイント3選を解説していきます。

超重要な論点として商品売買がありますが、期中仕訳だけでなく決算整理仕訳もしっかりと理解する必要があります。決算整理仕訳では売上原価の算出が主な目的ですが、今回紹介する先生の動画では、その背景、目的についてとても手厚く解説されています。

この記事では気になったポイントをすぐに確認できるように、重要ポイントを動画の該当箇所へのリンク付きで紹介しています。リンクをたどりながらこの記事を読むことで決算整理仕訳について学べるため、無料のYouTubeとこの記事だけで十分な知識を得ることができます。

簿記の勉強法について悩んでいる方は、YouTubeでの勉強を考える良い機会にもなりますよ。

弟子ねこ
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勉強方法に悩んでいる方はこちらの記事をチェック!ふくしままさゆき先生のYouTubeをおすすめする理由もしっかり書いてあるよ!

この記事では、下記の動画について解説していきます。
また、本文中の【12:34】などは動画の該当箇所へのリンクとなっているので、ぜひご活用ください。
※新しいタブもしくはアプリでYouTubeが開きます。

先に結論を書いておきます!僕が考える、今回の動画の重要ポイント3選は以下のようになります。

まねきねこが思う重要ポイント3選
①売上原価の算出が必要な理由を解説
→背景を理解することで、処理の目的が分かる
②売上原価の具体的な算出方法を解説
→仕訳の形だけでなく、何をしているかが手厚く解説される
③利益の会計処理を解説
→利益の算出方法が順序立てて理解できる
売上原価の算出を背景から理解できる貴重な教材
この仕訳でなぜ売上原価が算出できるのかまでしっかりと理解しよう!

さて、本題に入る前にここで軽く自己紹介をさせてください!

まねきねこってどんな人?
  • 完全未経験から約2ヶ月の独学で簿記2級を取得
  • 1級の勉強をする中で2級までの勉強がただの暗記だったと気づき、同時に簿記の楽しさに目覚める
  • 簿記の勉強に悩んでいる方々の力になるために、簿記の深く楽しい理解を助けるブログ作成を目指している
  • 妻と息子の3人家族
  • 一緒に挑戦し続ける仲間を募集中!

詳しい自己紹介はこちらの記事をご覧ください!

弟子ねこ
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売上原価の算出ってなんでやるんだろう?背景からしっかり理解したいな!

まねきねこ
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それなら今回紹介する動画がおすすめだよ!売上原価の算出を行う背景や、実際の仕訳で何が行われているかも解説されているからぜひ見ておこう!

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重要ポイントを3つ解説

まずは商品売上原価の算定についてです。この仕訳は三分法の決算整理として行う仕訳になります。

商品売買における三分法、覚えているでしょうか。分記法との比較も含め、自信がない方は先にこちらの記事で紹介している動画で復習しておきましょう。

さて、分記法と異なり三分法では期中の仕訳で商品売買取引による利益が登場しませんでした。それはつまり、商品売買における利益は別途算出する必要があるということです。

その方法についてこれから学んでいきます。

三分法では期中の仕訳で利益が登場しない。三分法においてどうやって利益を算出するかを今から学んでいく。

①売上原価の算出が必要な理由を解説

まずは最初に、なぜ売上原価の算出が必要なのかについて、損益計算書の構成から学んでいきます。【0:22

簿記会計の目的の一つとして、財務諸表の作成がありましたね。P/L(損益計算書)、B/S(貸借対照表)などが代表的な財務諸表です。これらは期末に作成され、その一つであるP/Lももちろん期末に作成されます。

この損益計算書の目的は利益を算出することであり、代表的な利益である当期純利益は「当期純利益=収益ー費用」という形で表されます。

当期発生した収益から当期発生した費用を引くことで、当期の利益を算出しています。当たり前のようですが、重要ですよ。

そして、ここからは売上原価の算出が必要な背景について学ぶため、損益計算書の構成に着目してみます。

損益計算書の構成に着目

実は損益計算書は複数にパートが分かれて記載されています。大まかに以下の二つに分けて考えましょう。

  1. 商品売買から得た収益・費用・利益
  2. その他の収益・費用、その他も含んだ利益

まず商品売買から得られた損益について書かれたのちに、その他の要因も含めた損益が書かれるということですね。
※厳密には②その他の収益・費用はさらにいろいろありますが、ここでは割愛します。

ここで②その他の収益・費用についてまず確認すると、期中もしくは決算整理にて行われた仕訳で登場した各科目がそのまま損益計算書に記入されていきます。科目の名称に変更はないため、そのまま記入してOKということですね。

しかし、①商品売買から得た収益・費用はそうではありません。損益計算書で①の部分に出てくる項目は以下になります。

売上高
商品売買の収益(売った商品の売価)
売上原価
商品売買の費用(売った商品の原価)
売上総利益
商品売買の利益

実はこれらは帳簿にそのまま書かれていません。同じ名前の勘定科目がないんですね。そのため別途算出する必要があるんですね。

分記法の場合はすでに利益が算出されている

さてここで、一度分記法を思い出してみましょう。

商品売買に関わる記帳方法が分記法の場合、商品売買益という科目で取引の都度利益が算出されていました。そのため、売上高や売上原価の科目は不要となります。

厳密に言うと、取引の都度売上高や売上原価を確認して利益を算出していると言えるでしょう。

それぞれの科目は使用されず、以下のように処理されています。

  • 売上高=現金や預金など、対価の科目を増加させることで認識
  • 売上原価=商品を減少させることで認識

売上高や売上原価という科目自体は使われないが、それと同等のことを都度している、と理解しておきましょう。

まねきねこ
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特に売上原価について、分記法では出てこない科目だということはしっかり覚えておきましょう!

三分法の場合に売上高や売上原価が必要な理由

続いて三分法の場合ですが、こちらは分記法と異なり取引の都度利益を算出することはしません。そこが分記法との最も大きな違いでしたね。

さて、利益が帳簿に書かれていないのであれば算出する必要があります。そのために使用するのが、売上高および売上原価です。

それでは売上高、売上原価の順に確認していきましょう。

◯売上高について

まずは売上高ですが、こちらは簡単です。取引の都度計上していた売上の科目の金額となります。決算時に間違いの修正などが入ることはありますが、基本的にはそのまま使って問題ありません。

帳簿上は売上という科目で記帳され、損益計算書では売上高という科目で記載されます。科目名が異なるので注意しましょう。

◯売上原価について

続いては売上原価についてです。そもそも売上原価とは、当期販売した商品にかかった費用のことを言います。当期仕入れたけど販売できず在庫になっている分については含まれませんし、それとは逆に前期に仕入れて在庫になっていた商品が販売できたならその分は含みます。

売上原価とは、当期販売した商品にかかった費用のこと

そして商品にかかった費用といえば、仕入ですね。三分法において、商品を仕入れる時に使用している科目です。

ここで、決算整理仕訳を行う前の仕入勘定に着目すると、これはあくまで当期に仕入た金額を表しています。売上原価を直接表しているわけではないんですね。

つまり、売上原価を算出するには先ほど書いたように今期末の在庫や前期末の在庫について考える必要があります。

そこで、仕入勘定に少し調整をして売上原価の金額を算出することにします。これが、商品売買の決算整理仕訳である、売上原価の算出仕訳になります。

売上原価の算出
  • 三分法において商品売買の利益を計算するために売上原価が必要
  • 仕入勘定を調整して売上原価を算出する仕訳が商品売買の決算整理仕訳

ここまでで売上原価の算出を行う目的について学習しました。

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一つ一つの処理を何のためにやっているか理解することはとても重要です。

それではここから具体的な方法を見ていきましょう!

②売上原価の具体的な算出方法を解説

ここからは売上原価を算出する具体的な方法について解説されます。

まずは仕訳を確認し、その後で仕訳の意味を理解していきます。この仕訳はただ暗記している人が多いですが、意味の理解がとても重要。先生の動画ではとても詳しく解説されているので、一緒に確認していきましょう。

仕訳の形を確認

まずは仕訳を確認していきます。【6:10

と言っても仕訳自体はとても単純で、たった二つの仕訳ですし科目も二つしか登場しません。具体的には以下の二つの仕訳になります。

番号借方科目金額/貸方科目金額
仕入〇〇/繰越商品〇〇
繰越商品〇〇/仕入〇〇
※各科目を 費用 資産 収益 負債 純資産 で表しています

なお、各仕訳の金額は

  1. 期首(前期末)の商品在庫
  2. 期末(当期末)の商品在庫

です。

問題文からそれぞれの金額を確認し、これら二つの仕訳を行うだけで決算整理仕訳は完了です。そしてその後に残っている仕入勘定が売上原価となります。

これらの仕訳において、「仕入=しい」、「繰越商品=くり」と呼ぶことで、①の仕訳=しいくり、②の仕訳=くりしい、合わせて「しいくりくりしい」という語呂合わせが完成します。

弟子ねこ
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仕訳自体は簡単だったね。でも意味の理解が重要なんだって!これから一緒に勉強していこう!

仕訳の意味を解説

それではここから仕訳の意味を確認していきましょう。【8:40

この解説パートはとてもわかりやすいです。必見ですよ!

◯仕入科目に注目

まずはそもそも売上原価とは何か再度確認します。

売上原価=売れた商品の原価
※仕入れた商品の原価ではないので注意しましょう。

まねきねこ
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ここを理解することがこれからの話の肝になります!

売上原価とは何かを理解した上で、ここからは仕入科目と売上原価の関係を3パターンで解説されます。

  1. 仕入れた商品が全て売れた場合
  2. 仕入れた商品の一部が売れた場合
  3. 元々在庫があって、さらに仕入れて商品の一部が売れた場合

具体的な解説は先生の動画で確認しましょう。仕入と売上原価を理解する上で、一つずつ理解していくことができるためこの解説はとてもわかりやすいです!

さて、上の3パターンについてまとめると以下のような式になります。

期首在庫+当期仕入ー期末在庫=当期販売

算出したい売上原価は売れた商品の売価、つまり「当期販売」ですね。そしてこの中で、当期仕入だけはすでに期中に仕訳がしてあります。あとは期首を足して期末を引けば当期販売が算出できます。

しいくりくりしいの仕訳はこの算出を行っていたんですね。

また、動画ではT勘定も解説されます。T勘定を学ぶことで、借方貸方の動きをイメージすることができます。当期仕入れ、期首在庫、期末在庫と売上原価の考え方もわかるため、一度は目を通しましょう。

さてここまでで、仕入勘定を使って売上原価を求めるということについて学びました。あくまで売上原価を求めるための処理、というところをしっかりと意識しておくことが大事です。

まねきねこ
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より深く理解するために、当ブログで売上原価について書いているこちらの記事もよければ参考にしてほしいです。

◯繰越商品に注目

さて続いて、繰越商品に注目します。【15:55

まず前提として、以下のことを知っておきましょう。

繰越商品という科目は期中仕訳には出てこない

繰越商品は決算整理仕訳でのみ登場します。期中の仕訳を問われている時に間違って書かないようにしましょうね。

さてここからは、事業開始後の各年度で繰越商品がどのように計上されていくか確認していきます。

上記のように繰越商品は期中仕訳では登場しない科目のため、一年目の期中は仕訳がなく、帳簿には登場していません。一年目の決算で「くりしい」することで初めて借方に繰越商品が出てきます。

番号借方科目金額/貸方科目金額
仕入〇〇/繰越商品〇〇
繰越商品〇〇/仕入〇〇
※各科目を 費用 資産 収益 負債 純資産 で表しています

これらの②の仕訳ですね。この仕訳によって、一年目の商品在庫を繰越商品として計上することになります。

計上された繰越商品は、財務諸表である貸借対照表では商品という科目になるのでこちらも覚えておきましょう。

そして二年目ですが、二年目も期中仕訳では登場しないので、一年目の決算で計上された残高が期末まで残っています。
※貸借対照表の科目は決算を越えても前期末の残高がそのまま引き継がれていますよ!

そして二年目の決算整理仕訳でしいくりくりしいが行われます。

番号借方科目金額/貸方科目金額
仕入〇〇/繰越商品〇〇
繰越商品〇〇/仕入〇〇
※各科目を 費用 資産 収益 負債 純資産 で表しています

これらの仕訳が両方行われるわけです。

①の仕訳は前期末(つまり一年目の期末)残高の金額で仕訳が行われるんでしたね。これで一年目の分がゼロクリアされます。期首から繰り越した商品残高を消す処理をしているんですね。

※これはあくまで期末に行われます。期首に再振替仕訳としておこなったりはしないので注意しましょう。

そして②の仕訳で、当期末(つまり二年目の期末)残高の金額で仕訳が行われます。これによって二年目の商品在庫を繰越商品として計上することになります。

そして一年目と同様に、計上された繰越商品は貸借対照表では商品という科目になります。

  • 繰越商品の科目は期中仕訳では出てこない。
  • 計上された繰越商品は貸借対照表では商品という科目になる。

さてここまでで、しいくりくりしいの仕訳の意味を確認してきました。

まず仕入勘定に着目すると、当期の売上原価を算出していました。そして繰越商品勘定に着目すると、当期末の商品在庫を計上していましたね。

二つの意味がある、非常に重要な仕訳でした。この仕訳を理解していないと、以下のような事態に陥ります。

  • 売上原価を間違えることで損益計算書の金額を間違える
  • 商品を間違えることで貸借対照表の金額を間違える

たった二つの仕訳ですが、商品売買の根幹となるためしっかりと理解しておきましょう!

しいくりくりしいの仕訳の目的
  1. 売上原価の算出
  2. 商品の算出

③利益の会計処理を解説

さて続いては、利益の会計処理について学んでいきます。【20:26

簿記会計の目的の一つとして利益の算出がありますが、それを行うための決算整理仕訳です。この仕訳によって利益を算出し、損益計算書で表現することになります。

すべての決算整理仕訳の後に行う最後の決算整理仕訳です。

具体的には以下のステップになります。

  1. 収益科目を損益に振り替える
  2. 費用科目を損益に振り替える
  3. 損益科目の残高を繰越利益剰余金に振り替える

具体的な処理は先生の動画で確認しましょう。

重要なポイントとしては、損益科目の意味(立ち位置)を理解することでしょうか。損益という科目は決算整理仕訳の最中にしか登場しません。先ほど書いた①、②の仕訳で登場し、③の仕訳で消え去ります。

損益科目に限らず、それぞれの科目がどのような意味を持っているか理解しておくことが重要ですね。

「損益」科目の意味(立ち位置)が重要

決算整理仕訳の最中にのみ登場する特殊な科目

また、最後に少しだけ出てきますが、これらの仕訳の後の試算表の形も見ておきましょう。収益科目、費用科目が全て消え、繰越利益剰余金の金額が増減しています。

テキストではここまでの解説がなく、暗記主体だとこのような点を理解しないまま学習が進みがちです。先生の動画でしっかり理解しましょうね。

まねきねこ
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「どんな処理を行うことでどのようなことが起きるか」というつながりを把握することでそれぞれの処理の理解が深まります。

まとめ 〜しいくりくりしいを正しく理解できる教材〜

さてこの記事では、ふくしままさゆき先生(@boki_law)の簿記三級動画11(決算整理仕訳③)について書かせていただきました。今回の動画における、僕が思う重要ポイント3選は以下になります。

まねきねこが思う重要ポイント3選
①売上原価の算出が必要な理由を解説
→背景を理解することで、処理の目的が分かる
②売上原価の具体的な算出方法を解説
→仕訳の形だけでなく、何をしているかが手厚く解説される
③利益の会計処理を解説
→利益の算出方法が順序立てて理解できる
売上原価の算出を背景から理解できる貴重な教材
この仕訳でなぜ売上原価が算出できるのかまでしっかりと理解しよう!

僕自身は市販のテキストを使った独学で簿記2級まで勉強しましたが、先生の動画で勉強していたらもっと楽しくもっと早く簿記が勉強できていたと確信できます。

何のためにやっているのか理解しないまま進みがちな、しいくりくりしいについて背景、目的から正しく理解できる動画でしたね。

この記事が少しでもあなたの簿記の深く楽しい理解を助けるきっかけになることができたら嬉しいです。

これからも意味や本質に重点を置いた記事をお届けしていきますのでよろしくお願いします!

ではまた!

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